秋田赤十字病院様 MAViNCloud盟敏蔵人(メイビンクラウド) 導入事例

無償版の医療機器管理ソフトからクラウド型のシステムに移行
ー 運用時の作業をスムーズに ー
百年以上の歴史を持つ秋田赤十字病院は、秋田県の中核病院として県内唯一の救命救急センターや総合周産期母子医療センターを設置し、また神経病センターをはじめとする様々な専門性に基づいた特色ある診療を行っている。医療技術部臨床工学課では、既存の医療機器管理システムの更新時期を迎え、オンプレミス型からクラウド型システムへの移行を検討。既存システムの運用上の課題を解決するため医療機器管理システム「MAViNCloud盟敏蔵人(メイビンクラウド)」を導入し、業務の効率化を実現した。
課題
- ① システムに慣れていないと必要な情報をすぐに引き出せない
- ② システムの利用場所が制限されるため、
運用に負荷がかかる - ③ 機器の資料や修理報告書は紙ベースで保管
導入後の効果
- ① 初心者でもシンプルで使いやすいシステム
- ② 利用場所を制限することなく、
院内のどこからでもアクセスが可能 - ③ 資料は電子データで保存、確認
今回の導入について、秋田赤十字病院 医療技術部 臨床工学課 課長 大沢元和氏にお話を伺った。
お客様の課題
ー 機器情報と点検時の各種伝票の一元管理ができていない ー
既存の医療機器管理システムを運用する中で以下の点に課題を感じていたという。
- システムに慣れていないと必要な情報をすぐに引き出すことができない
- 固定端末でしか使えないので、紙に記入したものを後でシステムへ入力する必要があり、二度手間になっている
- 点検・修理時の各種伝票は紙ベースで保管しており、システムと連動した一元管理ができていない
こうした課題に加え、運用面での課題もあったという。

「新規の機器を購入したときに、自分達で好き勝手にマスタを登録していたため、同じような機器のマスタが複数登録されてしまい、不便な点もありました。」(大沢氏)
選定理由
ー いつでも、どこでも、シンプルで使いやすい ー
これらの課題を解決するため、医療機器管理システムを探していた。
「- 既存システムと劣ることのないシステムであること
- 利用場所を制限せず、院内のどこでも利用できること
- パソコンに不慣れなスタッフでも簡単に操作できること
- 低価格であること
を重視して選定を行っていく中で、実務に合わせたシンプルで使いやすいシステムをコンセプトとする MAViNCloud盟敏蔵人を採用しました。」(大沢氏)

導入効果
ー 業務の効率化を実現 ー
こうしてMAViNCloud盟敏蔵人による医療機器管理の運用がスタートした。導入効果について大沢氏はこう語る。
「修理報告書等の書類をPDF化して機器と連携して一元管理できることにより業務改善が実現し、さらに履歴管理も行えるようになりました。また、機器の添付文書もシステム上で一緒に管理できるため、添付文書の情報の確認が行えるようになった点は良かったです。」(大沢氏)
また、運用面における課題についてもカバーできたと語る。
「これまでのシステム端末は機器管理室にしかなかったため、現場で一旦紙に記入した後、機器管理室でシステムへの入力を行っていましたが、院内どこでも使えるようになったため、ME室以外でも入力処理ができるようになり、紙の使用も減り、二度手間の問題も無くなりました。」(大沢氏)
医療機器マスタはユーザー側の登録も可能だが、弊社に登録を依頼いただく運用にされたことについて影響の有無を伺った。
「病院のマスタ登録依頼の窓口を一つにしました。依頼してから登録までのタイムラグはありますが、使用開始予定を伝えることで運用上は問題ありません。また、メーカーやディーラー協力のもと登録されているため、同じような機器が複数登録される問題は無くなりました。」(大沢氏)
今後の展望
ー 更に使いやすいシステムになることを期待 ー
これまで利用していたシステムとの比較検討の結果、クラウドシステムの使用に踏み切った同病院。さらに、今後のシステムの活用やシステムに期待することを伺った。
「専用端末を購入しなくても使用できるので、病院全体で使えるイメージがあります。今後は、医療機器管理マスタに病院側で設定する項目を管財部門で登録してもらったり、資産情報も院内で情報共有していきたいと考えています。成長型クラウドシステムということで、今後も ユーザーの意見を反映したバージョンアップにより、使いやすさの向上や新機能の追加を期待しています。」(大沢氏)
MAViNCloud盟敏蔵人(メイビンクラウド)の導入により院内の業務改善が進んだ。今後ますます病院改革を推し進め、地域の中核病院としての発展に有効に活用いただきたい。
学会発表
ー 第27 回日本臨床工学会にて使用経験を発表 ー
2017年5月20日~5月21日に青森県青森市で開催された第27回日本臨床工学会において、医療技術部 臨床工学課 係長の松田光喜氏より、「クラウド型医療機器管理システム『MAViNCloud盟敏蔵人』の使用経験」と題して、同病院による学会発表が行われた。医療機器管理システムセクションで発表された内容は先進的な取組みで大変注目を集めました。
※本導入事例の記載内容は2017年9月現在のものです。