



株式会社アルソア慧央グループ様は化粧品、健康食品、浄活水器の研究開発製造を通じて、人も自然もすこやかに、生き生きと暮らすことができる社会を目指し、お客様へ健康的な生活やライフスタイルのご提案をされています。
生産拠点のアルソア佐久ファクトリィでは、化粧品製造における検査工程にて人による目視検査を実施されています。その検査工程の一つである化粧品チューブの圧着部の検査についてAI外観検査システム「Observe AI」をご導入いただきました。

- 化粧品製造における検査工程での目視検査を自動化したい
- 検査員の作業負担を軽減させたい
- 化粧品チューブ圧着部分の状態から不良を判断したい

- Observe AIを導入
- 良品画像をAIが学習
- 製造ラインにてチューブ圧着後に圧着部分を透過撮影
- AIが不良品を判定、該当チューブを別のライン・容器に自動振り分け

- 検査員の作業負担の低減
- 検査判定基準の一定化
- 品質向上

インタビュー
今回の導入について、株式会社アルソア慧央グループアルソア佐久ファクトリィ 赤城洋一様、 IT戦略推進室 田中領人様にお話を伺いました。


田中様
2~3名体制で1日に約8,000本の化粧品チューブを目視で検査しています。
赤城様
今回、導入対象とした化粧品チューブ圧着部の検査については、検査員が実際にチューブを手で押しながら容器が破裂していないかどうかの確認をしています。
赤城様
検査員の現在の高齢化に加えて将来的な人手不足の課題を抱えています。検査工程における検査員の作業負担を軽減したいといった理由からIoTやAI技術を活用した検査の機械化・自動化への取組みを開始しました。
田中様
長野県工業技術総合センター環境・情報技術部門が取り組む、IoTやAI技術の研究開発事業への参加をきっかけに電算の「Observe AI」を知りました。同事業において、化粧品チューブ圧着部の検査を自動化する実証実験を実施しました。通常、数千枚の画像が必要とされているところ、「Observe AI」では300枚程度の少量の良品画像をAIに学習させるだけで、良・不良を判定できました。また、発生頻度の少ない不良品画像を用意する必要がなかった点にも使い勝手の良さを感じました。

赤城様
佐久ファクトリィではでは2021年10月に本稼働し、実際の検査でも活用しています。人が見落としていた、気づかなかった部分まで取り除けるようになったため、検査工程の負荷軽減だけでなく、製品品質の向上にもつながっています。

赤城様
現在は、化粧品チューブの圧着部分のみの検査ですが、チューブ全体の検査や、セット組などの製品入り目確認に「Observe AI」の活用を検討しています。
田中様
AI技術を活用した検査の良い点は、他の検査にも応用ができることだと考えています。ひとつのソフトウェアで様々なケースに対応できるというメリットを最大限生かしていきたいです。
記載内容は2022年3月現在のものです。本文書の記載内容、写真、図表等の無断転載を禁じます